院長紹介

院長 家本 旬二(いえもと じゅんじ)

56歳 臨床歴14年

  • 鍼灸学修士(関西医療大学)
  • 人間科学修士(大阪府立大学)
  • 公益社団法人 全日本鍼灸学会 認定鍼灸師

大阪府岸和田市出身。はり師きゅう師の免許(国家資格)を取得後、関西医療大学大学院にて「鍼灸学」の研究を行う傍ら附属治療所にて臨床経験を積む。さらに大阪府立大学大学院にて「中国古代医学」を研究する。施術してきた患者数はのべ6000。鍼灸専門学校の専任教員として1200人の生徒に指導。専門学校を経て独立。
大阪・堺にてお灸専門治療院上野芝お灸室を開院。

  鍼灸師になったきっかけ

もともとサラリーマンをしていましたが、14年前より鍼灸の仕事をしています。この仕事をはじめたきっかけは母の「ぎっくり腰」でした。突然歩くことも出来ないほどの痛みにおそわれてしまった母、不安な気持ちを抱えながら車ではじめて鍼灸院に向かいました。治療を受けると歩けないほどだった母の「ぎっくり腰」はすっかり良くなり、歩いて帰れるほどに回復していたのです。あまりの効果に驚きつつも世の中に鍼灸という存在を知った瞬間でした。ぜひこの道に進みたいと思いサラリーマンを続けながら学校に通い鍼灸師の免許を取得しました。

  免許取得後は研究の道へ

鍼やお灸治療をするとなぜ症状が良くなるのだろう?もっと鍼やお灸のことを知りたいと思い大学院に進み研究をしました。鍼の研究は多くされているのですが、お灸の研究はあまりされてなく特にお灸について研究を致しました。

  鍼灸師になって良かった

大学院では研究の傍ら大学鍼灸治療所で臨床経験も積み施術をしていましたが、そこで患者さんに教えられたことは人は誰でも「つらい」を持っているということでした。そして患者さんに「先生に治療してもらってすごく良くなった、ありがとうございました」と言われたときは、とても嬉しかったです。この仕事をして良かったと思った瞬間でした。

  自身の病と家族の支え

大学院修了後、鍼灸専門学校の教員になり鍼灸の治療と教育の道に進みました。お灸の講義などを担当し未来の鍼灸師を育成する仕事です。しかし教員になって8年目の頃に、オーバーワークで肉体的にも精神的にも体調を崩してしまいました。「起き上がることもつらい」「もう体が壊れてしまうのではないか…」という状態でしたが何とか仕事を継続。帰宅した家族の笑顔を見て気持ちが癒やされ、なんとか体調回復していきました。

  笑顔をつくれる治療を

「つらい症状を改善するお役に立ちたい」「笑顔になってほしい」との思いで専門学校を退職し独立しました。開業するにあたっていろいろな方からアドバイスや温かい言葉を戴き、治療院開業準備でもたくさんの方のお力を戴きました。心から感謝しています。
自分自身のつらかった経験を経て、希望をもって前に進むと道は開けてくること、いろいろな人が手をさしのべてくれることをお伝えしたいです。お灸施術によりお悩みの症状が良くなり、お体が良くなれば精神的にも元気に向かいやすくなります。そしてあなたに笑顔になってもらいたいと思っています。


研究歴

2008年~2017年まで全日本鍼灸学会、大阪府立大学・人文学会、照葉樹林文化研究会、世界鍼灸学会連合会学術大会にて「肥満細胞」や「中国古代医学古典」をテーマに発表。

  • 2014年7月18日(金)
    大阪府立大学・人文学会
    「『黄帝蝦蟇経』の研究」
  • 2015年5月30日(土)
    照葉樹林文化研究会2015 in Osaka
    「『黄帝蝦蟇経』にみえる辨灸火木法」
  • 2015年5月22日(金)~24日(日)
    第64回(公社)全日本鍼灸学会学術大会・福島大会
    「中国伝統医学における灸火の文献的検討―『黄帝蝦蟇経』にみえる辨灸火木法―」
  • 2016年6月10日(金)~12日(日)
    第65回(公社)全日本鍼灸学会学術大会・北海道大会
    「『黄帝蝦蟇経』にみえる疾患・症状の一考察―黄帝蝦蟇圖随月生毀避灸判法第一での検討―」
  • 2016年11月5日(土)~6日(日)
    世界鍼灸学会連合会学術大会・東京/つくば2016
    「『黄帝蝦蟇経』黄帝蝦蟇圖随月生毀避灸判法第一にみえる疾患の一考察」
  • 2017年6月10日(土)~11日(日)
    第66回(公社)全日本鍼灸学会学術大会・東京大会
    「『黄帝蝦蟇経』富士川文庫本にみえる森約之・森立之注釈の考察-黄帝蝦蟇圖随月生毀避灸判法第一の検討-」

世界鍼灸学会連合会学術大会・東京/つくば2016での発表前風景

第66回(公社)全日本鍼灸学会学術大会・東京大会での発表風景